Japanese
English
連載 革新的技術がもたらす小児運動器難病の新展開――基礎から臨床へ
小児整形の臨床
-――総論
Clinical practice in pediatric orthopedics:introduction
芳賀 信彦
1
N. Haga
1
1東京大学大学院リハビリテーション医学
1Dept. of Rehabilitation Medicine, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo, Tokyo
キーワード:
pediatric orthopedics
,
clinical practice
,
innovative technology
Keyword:
pediatric orthopedics
,
clinical practice
,
innovative technology
pp.466-469
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_466
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
厚生労働省が定める指定難病には,小児の運動器に症状を示す疾患が多く含まれており,その表現型は多様である(表1).かつては有効な治療法がなく対症療法にとどまることが多かったが,近年,小児整形外科の臨床では,成人の整形外科と同様に新しい治療法の導入がすすんでおり,運動器難病に対しても積極的に治療介入する機会が増えてきている.新しい治療法には,成人患者に対して行われるようになったものが小児にも導入されたものと,小児整形外科領域で独自に開発されたものがある.ここでは小児運動器難病に対する新しい治療の総論として,小児整形外科で扱うことの多い四肢および脊柱の変形に対する新しい手術法,および骨系統疾患に対する新しい薬物治療について概説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2021