整形トピックス
関節リウマチ患者の滑膜マクロファージにおいて亢進を認めるC型レクチン受容体(macrophage inducible C-type lectin)の発現
森谷 光俊
1
,
内田 健太郎
1
,
髙相 晶士
1
1北里大学整形外科
pp.462-462
発行日 2021年5月1日
Published Date 2021/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_462
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関節リウマチ(rheumatoid arthritis:RA)は,関節内の滑膜組織が異常増殖し,慢性炎症を生じる自己免疫性疾患である.進行すると関節が破壊され,さまざまな程度の機能障害を引き起こす.RAの主病変は滑膜であり,その滑膜の表層細胞層にはマクロファージと線維芽細胞が存在する.マクロファージは活性化の様式からM1型とM2型に大別され,M1型は炎症誘発性,組織破壊的性質を示し,対照的にM2型は炎症を抑制し,創傷治癒を促進する.滑膜炎において重要な役割を果たすことから,このマクロファージを標的とした滑膜炎の制御ができないかと考えた.
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