連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
小山 尊士
1
1東京医科大学整形外科学分野講師
pp.363-364
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_363
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Question
症 例.71歳,男.
主 訴:左下腿痛.
既往歴:2年前に咽頭癌で放射線治療.糖尿病.
家族歴:特記すべきことはない.
現病歴:約1ヵ月前より長時間立位で左下腿痛が出現するもそのまま経過をみていた.しかしその後も徐々に疼痛が増悪し,夜間安静時にも激痛が出現するようになったため近医受診となった.
単純X線像で腓骨皮質骨の欠損を認めたため当科に紹介され受診となった.
身体所見:当科初診時には明らかな跛行を認めなかったが,左下腿後面中央に圧痛を認めた.
圧痛部位に明らかな腫瘤の触知はなく,下腿最大周径左右差もなかった.
血液学的所見:白血球(数)5,100/μl(好中球58.0%,リンパ球32.8%),ALP 331U/l,血糖125mg/dl,CRP 1.1mg/dlであった.
単純X線所見:初診時左下腿単純X線像を示す(図1).
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