Japanese
English
臨床室
下肢痛が初発症状であった閉鎖孔ヘルニアの2例
Obturator hernia with leg pain:report of two cases
井垣 龍
1
,
大下 優介
1
,
江守 永
1
,
川崎 恵吉
1
R. Igaki
1
,
Y. Oshita
1
,
H. Emori
1
,
K. Kawasaki
1
1昭和大学横浜市北部病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Showa University Northern Yokohama Hospital, Yokohama
キーワード:
obturator hernia
,
leg pain
,
the elderly
Keyword:
obturator hernia
,
leg pain
,
the elderly
pp.1360-1362
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_1360
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閉鎖孔ヘルニアは高齢痩せ型の女性に発症しやすいまれな腹壁ヘルニアである.症状は下腹部痛などの腸閉塞の症状が多いが,閉鎖神経圧迫による下肢痛が初発症状で,整形外科が初診となることもある.本疾患は診断が困難であるために,腹壁ヘルニアのなかでもっとも致命的であると報告されている1).本稿でわれわれは初発症状として下肢痛があり,整形外科医が初診時に対応した閉鎖孔ヘルニアを2例経験したので報告する.
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