連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
中村 順一
1
1千葉大学大学院整形外科講師
pp.903-904
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_903
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Question
症 例.71歳,女.
主 訴:右股関節痛.
家族歴:特記すべきことはない.
既往歴:Parkinson病(63歳)であった.70歳ごろから腰痛が持続し,薬物療法は無効であった.L4/L5レベルでの変性側弯・後弯変形と腰部脊柱管狭窄症を認めた.71歳で脊椎手術を受け,Parkinson病を合併しているためTh4から腸骨まで長範囲固定となった.術後1年経って右股関節から大腿前面痛を生じ,靴下をはくのが困難になった.
身体所見:小刻み歩行であるが独歩可能であった.歩行時痛はなかった.右股関節の動きで疼痛誘発があった.
X線所見:脊椎固定術後の全脊柱正面像(図1a)と側面像(図1b)を示す.
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