誌説
整形外科学,理学療法学,整形外科医,理学療法士
渡邉 耕太
1
1札幌医科大学保健医療学部理学療法学第二講座教授
pp.6-6
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_6
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整形外科診療において,理学療法は薬物療法や装具療法とともに保存的治療の柱と位置づけられている.外来診療では整形外科的診断の後,症状改善のための理学療法が処方されるし,手術的治療では術後の回復リハビリテーションが行われる.このように,整形外科学と理学療法学は近しい関係にあるが,我々整形外科医は理学療法学や理学療法士について,どれだけの認識や知識を持っているかは個人差が大きいと感じている.筆者は大学整形外科学講座から,学内の理学療法学講座へ5年前に異動した.現在も整形外科医として診療や手術を行っているが,理学療法士を目指す学生や大学院生の指導が業務の主体である.自身も,理学療法学講座へ所属する前と後では理学療法学への認識に変化があり,またこの分野の教育や内情についての知識も増えている.よりよい治療のためには,理学療法学とはどのような学問で,理学療法士には何ができるのかを理解することは重要である.
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