Japanese
English
画像診断
骨粗鬆症性椎体不顕性骨折はCT値で診断可能である
Osteoporotic occult vertebral fracture can be diagnosed by computed tomography values
井出 浩一郎
1
,
大和 雄
1
,
猿川 潤一郎
2
,
齋藤 滋
3
,
川久保 歩
3
,
松山 幸弘
1
K. Ide
1
,
Y. Yamato
1
,
J. Sarukawa
2
,
S. Saito
3
,
A. Kawakubo
3
,
Y. Matsuyama
1
1浜松医科大学整形外科
2磐田市立総合病院整形外科
3富士宮市立病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Hamamatsu University, School of Medicine, Hamamatsu
キーワード:
vertebral fracture
,
Hounsfield units
,
occult fracture
Keyword:
vertebral fracture
,
Hounsfield units
,
occult fracture
pp.53-56
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_53
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は じ め に
近年,MRIの普及によりX線像やCTで診断できずにMRIではじめて診断される不顕性骨折が増えている.MRIは感度99.0%,特異度98.7%ともっとも診断率の高い診断法である1)が,早期施行が困難である場合や,設置していない施設がある.一方で,CTはMRIに診断率は劣るものの緊急対応可能である.CT値(Hounsfield units:HU)は撮影された物質の密度を相対的に表現しており,骨折による椎体内変化を反映する可能性がある.そこで,椎体CT値の測定や階調処理を行い骨条件以外でCT値の変化を可視化することで,通常の骨条件のCTでは診断できない不顕性骨折の診断に有用か否か検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2020