学会を聞く
第6回日本サルコペニア・フレイル学会を主催して
遠藤 直人
1
N. Endo
1
1新潟大学大学院整形外科学分野
1Div. of Orthop. Surg., Department of Regenerative and Transplant Medicine, Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences, Niigata
pp.194-197
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_194
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1.は じ め に
2019年11月9(土)~10(日)日に朱鷺メッセ新潟コンベンションセンター(新潟市)で第6回日本サルコペニア・フレイル学会を開催した.第2回は田中栄会長(東京大学)のもと,東京大学,伊藤国際学術研究センターで開催されている.
現在の日本社会では高齢者の問題,特に多くの手助けを必要とする高齢者問題は喫緊の課題であり,国や自治体をあげて,寝たきりや要介護予防への取り組みが積極的に行われている.しかし,実際の現場ではどのような介入が有効か,どのようなシステムを構築して対応をしてよいのか,困惑・苦労しているところである.そこで関係者により本学会が設立され,年々会員が増え,学会参加者も増えている.また本学会には医師以外に,メディカルスタッフ,福祉・介護関係や行政関連などの方々が大勢参加しておられ,多職種での意見交換ができた.幸いどの会場でも参加者があふれるくらいに多く,皆熱心に講演に耳を傾けておられた.この分野の関心の高さ,この時代の要請に合致する学会内容であったと感じた.
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