Japanese
English
臨床室
ターニケットを使用した関節鏡手術により脛骨・腓骨神経麻痺を生じた小児の1例
Tourniquet-related iatrogenic tibial and peroneal nerve palsy after arthroscopic surgery in a child
関矢 仁
1
,
高徳 賢三
1
,
朔 伊作
1
,
大上 仁志
1
H. Sekiya
1
,
K. Takatoku
1
,
I. Saku
1
,
H. Okami
1
1新上三川病院整形外科
1Dept. of Orthop., Shin-Kaminokawa Hospital, Tochigi
キーワード:
pneumatic tourniquet
,
tibial and peroneal nerve palsy
,
arthroscopic surgery
,
child
Keyword:
pneumatic tourniquet
,
tibial and peroneal nerve palsy
,
arthroscopic surgery
,
child
pp.779-782
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_779
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四肢の手術において無血野を確保することは非常に重要であり,そのために整形外科においてはターニケットが使用されることが多い.その際の合併症として神経麻痺がある.Middletonら1)によれば,その発生頻度は上肢では1/5,000回(0.02%),下肢では1/13,000回(0.008%)と非常にまれとされる.また,その多くが長時間の使用により障害をきたしている.われわれは,約1時間での使用により完全脛骨・腓骨神経麻痺を生じた症例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019