学会を聞く
第63回日本リウマチ学会
高橋 伸典
1
N. Takahashi
1
1名古屋大学大学院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Nagoya University Graduate school of Medicine, Nagoya
pp.1228-1229
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_1228
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1.は じ め に
本学会は2019年4月15日(月)~4月17日(水)の3日間,国立京都国際会館およびグランドプリンスホテル京都を会場として開催された.うららかな陽春の天候にも恵まれ,応募演題数1,569題,参加人数約6,500名と非常に充実した学会であった.東京女子医科大学膠原病リウマチ内科学講座の山中寿会長のもとに,「夢を語ろう―Talk about the future」をメインテーマとして,リウマチ学の未来を考える希望に満ちた数々のプログラムが組まれていた.山中会長はいうまでもなく日本における関節リウマチ(RA)レジストリー研究のパイオニアであり,日本の実臨床研究を牽引してきたリーダーの一人である.その山中会長が女子医大退官を前にして開催される本学会で一体どんな夢が語られるのか,ワクワクしながら参加拝聴した.
本稿では,最新のRA治療の流れについて述べるとともに,本学会に参加する中で考えたいくつかの点について筆者が思うところの整形外科医の在り方について述べてみようと思う.
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