学会を聞く
第44回日本疼痛学会・第2回日本術後痛学会
髙橋 直人
1
N. Takahashi
1
1福島県立医科大学疼痛医学講座
1Dept. of Pain Medicine, Fukushima Medical University School of Medicine, Fukushima
pp.835-838
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_835
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1.は じ め に
第44回日本疼痛学会・第2回日本術後痛学会が,中部国際医療センター麻酔・疼痛・侵襲制御センター統括センター長(岐阜大学名誉教授)の飯田宏樹会長のもと,2022年12月2日(金)~3日(土)に長良川国際会議場で開催された(図1,2).新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の「第8波」の感染拡大の影響はあるものの,行動制限がない状況下での開催となった本学会は,名古屋で開催された第41回日本疼痛学会以来3年ぶりにライブ配信のない完全なる現地開催となった.個人的にも久しぶりに対面で再会する諸先生がおられ,ご挨拶させていただいた.やはり対面での学会は相手との距離感をつかみやすく,Webでの学会と比較にならないほど,とてもよいものであると改めて感じられた.
本学会のテーマは,「基礎と臨床の融合からみえる痛み治療の未来」である.これは,基礎研究と臨床現場での知見の集積のもと,現在展開されている多くの治療モダリティの理論的裏づけと,新しい治療概念を取り上げ,痛みで苦しむ患者の診断,治療に新たな方向性を見出すために意見交換する学会にしたいとの飯田会長のお考えから作り出されたテーマである.現地開催に引き続き,2022年12月13日(火)~2023年1月13日(金)にオンデマンド配信で開催された.
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