Japanese
English
問題点の検討
鏡視下半月板縫合術に必要な材料費
The material costs for arthroscopic meniscus repair
中川 泰彰
1
,
向井 章悟
1
,
藪本 浩光
1
,
三輪 晶子
1
,
前田 峻弘
1
,
赤松 翔太
1
Y. Nakagawa
1
,
S. Mukai
1
,
H. Yabumoto
1
,
A. Miwa
1
,
T. Maeda
1
,
S. Akamatsu
1
1国立病院機構京都医療センター整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., National Hospital Organization Kyoto Medical Center, Kyoto
キーワード:
arthroscopic meniscus repair
,
material cost
,
knee
Keyword:
arthroscopic meniscus repair
,
material cost
,
knee
pp.1065-1067
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_1065
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は じ め に
日本の医療制度は国家統制医療であり,自由競争ではなく手術点数が全国統一で決められている.必要な材料費は償還できるもの,できないものがあり,その価格も一律で決まっている.昨今の状況を鑑みると,日本の総医療費は頭打ちとなってきた感があり,今後,大きく増加するとは考えられない.われわれ医療関係者は,治療成績向上のみを考えるのではなく,手術一つをとってみても,その手術に必要な材料費も検討すべき時代となってきた.日本の医療向上の一つとして手術材料費の費用対効果を考えると,われわれ医療関係者の努力だけではなく,医療機器メーカーや医療材料を扱う中間卸業者などの協力も必要である.
しかし昨今,医療機器メーカーなどがこの状況を鑑みないと考えられる場面に遭遇する機会が増えてきた.そこで本稿では,鏡視下半月板縫合術を一例として,必要な材料費とその手術点数について調査した.
© Nankodo Co., Ltd., 2019