整形トピックス
がん細胞由来分泌型マイクロRNAが造骨型骨転移を惹起する
佐藤 信吾
1
1東京医科歯科大学整形外科学/細胞生理学分野
pp.1124-1124
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1124
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現在,わが国において,高齢化社会の到来とともに2人に1人ががんに罹患する時代となり,骨転移患者の数も急増している.骨はがんの好発転移臓器の一つであり,骨転移が進行すると疼痛,病的骨折,脊髄麻痺などを引き起こし,患者の生活の質(QOL)は著しく低下する.そのため,骨転移の発症や進行をいかに阻止し,がん患者のQOLを維持するかが重要な課題となっている.しかしながら,骨転移の分子機構は十分解明されておらず,溶骨型骨転移を形成するがんと,造骨型骨転移を形成するがんの生物学的特性の相違についてもよく分かっていない.
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