ミニ辞典
造骨細胞
東 克巳
1
1東京大学医学部附属病院検査部
pp.874
発行日 2000年6月15日
Published Date 2000/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543905496
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■形態学的特徴
造骨細胞は非常にまれにしか見られない細胞である.しかし,比較的大きな細胞で,1個単独で存在することは少なく,数個が近辺に見られるので,弱拡大でもわかりやすい細胞である.
細胞の大きさは20〜40μmくらいで,類円形から紡錘形を呈するが,細胞の輪郭や細胞質の辺縁は不明瞭なことが多い.核はほとんどが類円形で,核クロマチン構造は繊細網状である.核小体は1個から数個青く染まるのが見られる.核は偏在することが多く,なかには核から飛び出しているように観察される細胞もある.細胞質は好塩基性に染まるが,嫌色庭と呼ばれる細胞質の一部に染色の淡い部分が見られるのが特徴である.しかし,形質細胞の核周明庭とは明らかに異なり,核から離れて存在する.また,細胞質には微細なアズール顆粒を認める.
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