学会を聞く
第61回日本手外科学会
森崎 裕
1
Y. Morizaki
1
1東京大学大学院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Sensory and Motor System Medicine, Surgical Sciences, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo, Tokyo
pp.1082-1083
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_1082
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1.は じ め に
2018年4月26日(木)~27日(金)に,京王プラザホテル(東京都)で本学会は開催された.昭和大学医学部整形外科学講座,第7代教授の稲垣克記会長(図1)のもと,「サイエンスとアートの調和」というテーマがかかげられた.2017年に引き続き2,000名を超える参加者があり,数多くの若手手外科医,そしてハンドセラピストを含めた手外科学会の勢いを実感した学会であった.
今回初の試みとして,International Bone Research Association(IBRA)が併催された.IBRAのfounding memberであるHermann Krimmer氏らによる講演(図2),IRBAメンバーを交えた討論がなされた.IBRAは2004年にスイスに誕生した団体で,整形外科のみならず,口腔外科領域も含めて臨床・研究を広く扱っている.IBRAでは今後,アジアからの手外科研修の受け入れを予定しているとのことであり,今後の日本手外科学会とIBRAのさらなる関係の発展が期待される.
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