特集 これって内分泌疾患じゃないの?―ホルモン異常を疑うポイントはこれだ!
扉
辻本 哲郎
1
1虎の門病院分院 糖尿病内分泌科
pp.968-969
発行日 2026年5月1日
Published Date 2026/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_968
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内分泌疾患は比較的まれなものが多く,日常診療の場面ではどうしても遠ざかりがちな領域である.多くの内科医が日常的に向き合うのは糖尿病,高血圧,脂質異常症,電解質異常,感染症といったcommon diseaseであり,内分泌疾患に遭遇する頻度は高くない.そのため自分の診療にはあまり関係がないと考えられることも少なくないであろう.しかし一度見逃してしまえば,患者の生命や生活に大きな影響を及ぼす可能性があり,早期に気づき適切に検査を進めることがきわめて重要となる.私自身,日常臨床のなかで内分泌疾患を疑うことができたかどうかがその後の経過を大きく左右する場面に幾度も直面してきた.その経験からも,疑って検査につなげるという最初の一歩の大切さをあらためて痛感している.しかし現実には,内分泌疾患は診断過程が複雑でハードルが高いという印象をもたれがちであり,非専門医にとっては専門医に任せるべき分野と受け止められることも少なくない.そのため,初期の段階で疑うということ自体が難しいのが実情である.

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