特集 地域医療の現状と将来展望
扉
pp.261
発行日 2012年4月15日
Published Date 2012/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102383
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わが国の医療制度は,医療者にとっても患者にとっても先進国の中で最も自由度が高く,効率的なものであると評価されています.しかしながら,小児科,産科,あるいは救急の各医療の崩壊が問題となっています.不安定生活者が増えるのに伴い無保険者が増え,医療を受けられない人も増えてきており,また医師の地域偏在傾向も改善されていません.豊かな社会となりましたが,すべての人が安心して,いつでも受診し相談できる医療が実現できているのか,現状を見つめ直す必要があります.
地域医療のあり方については,昭和60年代から医療法改正が繰り返し実施され,誘導がなされてきています.しかし医療サービスは,人が人に対して行う営みでもあり,法改正や保険点数の改定だけでは解決できない部分も沢山あります.
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