特集 大人医師の復習帳―昔の常識,今でも大丈夫?
第1章 呼吸器
[肺炎球菌ワクチン]5年に一度だけではありません
福島 伸乃介
1,2
1岡山大学病院 総合内科・総合診療科・感染症内科
2岡山大学学術研究院医歯薬学域 病原細菌学分野
pp.572-575
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_572
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肺炎球菌ワクチンの今昔
これまで肺炎球菌感染予防において肺炎球菌ワクチンは,7価結合型肺炎球菌ワクチン(PCV7,プレベナー7),23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン(PPSV23,ニューモバックス)に始まり,2014年には高齢者へのPPSV23の公費接種が開始され,5年ごとの接種が推奨されてきました.しかし近年,ワクチンの開発が進み,20価結合型肺炎球菌ワクチン(PCV20,プレベナー20),21価結合型肺炎球菌ワクチン(PCV21,キャップバックス)の1回接種が,18歳以上の免疫不全者,または65歳以上の高齢者を対象に有力な選択肢として位置づけられつつあり,現在の肺炎球菌ワクチン接種は,「5年に一度」という単純な枠組みでは捉えられず,ワクチンの種類や患者背景に応じたアップデートが求められています.
現在に至るまでの肺炎球菌ワクチンの歴史については図1に示します.小児領域においては,2003年11月にPCV7が定期接種に追加,2013年11月より7価からPCV13(プレベナー13)に切り替わり,小児用PCV15(バクニュバンス)は2024年4月から小児の定期接種で使えるようになり,2024年10月からはPCV20が導入され,予防できる血清型の種類が増加しました.

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