連載 Focus On
気管支喘息患者に勧めたい環境調整
二村 昌樹
1
1国立病院機構名古屋医療センター小児科
キーワード:
感作
,
アトピー型喘息
,
高密度繊維カバー
Keyword:
感作
,
アトピー型喘息
,
高密度繊維カバー
pp.323-327
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_323
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気管支喘息は,ダニやペット,カビ,花粉などの環境要因によって発作が誘発されることが多く,これらへの対策である「環境調整」は,薬物療法を補完する重要な治療手段といえる.近年では吸入ステロイド薬による抗炎症療法が治療の中心となっているが,環境調整は副作用のない介入方法として,とくに薬剤使用に抵抗のある患者やアトピー型喘息が多い小児において有効な選択肢となる.具体的には,寝具のダニ対策,ペットとの接触制限,カビの除去,花粉の室内持ち込みの防止などがある.即効性に乏しく効果にも個人差があるため,すべての患者に一律に勧めることは推奨されないが,症状のコントロールが不良な患者には試す価値はあると考えられる.また実際の指導にあたっては,特異的IgE抗体価の結果や症状の経過を参考に,患者の行動変容を促すような説明や励ましが重要である.

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