特集 クリニック・在宅で診る血液疾患―できること,できないことを見直そう
[Chapter 1] さまざまなクリニック・在宅診療でできること,できないこと
在宅診療クリニック
大橋 晃太
1
1トータス往診クリニック/NPO血液在宅ねっと
キーワード:
在宅輸血
,
在宅化学療法
,
Community Hematologist(CH)
,
病診連携
,
Hospital at Home(HaH)
Keyword:
在宅輸血
,
在宅化学療法
,
Community Hematologist(CH)
,
病診連携
,
Hospital at Home(HaH)
pp.818-824
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_818
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★★★血液疾患の在宅医療においては,輸血への対応が最も大きな障壁といわれているが,在宅輸血に取り組む在宅診療所が,都市部を中心に増加してきている.
★★患者のQOLや価値観を重視する流れにより,病診連携に基づいた在宅での支持療法の実施,さらには在宅化学療法についても取り組まれつつある.
★地域で血液内科診療を行うCommunity Hematologist(CH)がいることで,退院支援の円滑化,地域からの血液疾患のゲートキーパーとしての役割も期待できるが,他科に比べて地域で専門性を標榜する医師,CHが極端に少ないことが課題である.
★★非専門医に血液疾患の在宅医療を担ってもらえるよう,専門病院との病診連携やCHによるサポート(診診連携)が重要であり,診療報酬面でのサポートなど,連携の円滑化を図る取り組みが今後必要である.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

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