特集 成人移行支援の二面性
成人医療との連携の場 小児科と成人診療科との連携 病院からクリニック、在宅医療機関への移行 とくに医療的ケア児・者、重症心身障害児・者について
冨田 直
1
1東京都立小児総合医療センター 在宅診療科
キーワード:
地域社会ネットワーク
,
医療的ケア
,
在宅医療
,
重症心身障害者
,
総合診療
,
小児医療から成人医療への移行
,
病診連携
Keyword:
Community Networks
,
Transition to Adult Care
,
General Practice
pp.1279-1283
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2021323146
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<Key Points>(1)成人移行は全国一律の対応ができない地域特異性のきわめて高い問題である。(2)成人診療科に専門医がいない疾患、とくに医療的ケア児・者や重症心身障害児・者の成人移行は非常に困難である。(3)クリニックへの成人移行は、疾患の専門医への移行と、総合診療医・家庭医・在宅医療機関への紹介の2つのパターンが想定される。(4)医療的ケア児・者などの移行困難症例の移行時は成人医療機関とのていねいな連携が必須である。(5)最善を尽くしても移行困難な症例に対しては、小児医療機関が最期まで責任をもって対応する覚悟をもつべきである。
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