特集 最近よく聞く他科の薬―先生の外来にこの薬を使っている患者さんがきますよ
第2章 循環器
[心不全治療薬(可溶性グアニル酸シクラーゼ刺激薬)]ベルイシグアト(ベリキューボ®)
中村 峻
1
,
瀧本 英樹
2
1東京科学大学大学院医歯学総合研究科 循環制御内科学分野
2東京大学医学部附属病院 循環器内科
pp.432-435
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_432
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▪ベルイシグアトは,可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激薬として環状グアノシン一リン酸-プロテインキナーゼG(cGMP-PKG)経路に作用する心不全治療薬である.
▪標準的な心不全治療にもかかわらず増悪をきたした左室駆出率が低下した心不全(HFrEF)患者に投与することで,心血管死および心不全入院の発生率を低下させることが示されている.
▪臨床試験では低血圧に関連した有害事象の有意な増加は認めなかったが,血管拡張作用を有する薬剤のため,服用中の患者では血圧管理に留意する.

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