特集 最近よく聞く他科の薬―先生の外来にこの薬を使っている患者さんがきますよ
第2章 循環器
[心不全治療薬,糖尿病治療薬,慢性腎臓病治療薬(SGLT2阻害薬)]ダパグリフロジン(フォシーガ®),エンパグリフロジン(ジャディアンス®)
-心不全に対して
近藤 徹
1
1名古屋大学医学部附属病院 循環器内科
pp.427-431
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_427
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▪症候性の慢性心不全患者において,ダパグリフロジンまたはエンパグリフロジンは予後を改善することが実証されている.左室駆出率(LVEF)にかかわらず投与することが強く推奨されている.
▪心不全においてはいずれの薬剤も10mgの固定用量を用い,しばしばほかの心不全治療薬と併用して用いられる.
▪低血糖,脱水,性器感染症などの副作用に注意を要し,食事摂取不可時や手術時にはシックデイの対応として投与を一時中止する.

© Nankodo Co., Ltd., 2025