書評
今日の臨床検査2025-2026
堤 武也
1
1東京大学大学院内科学専攻生体防御感染症学/感染症内科 教授
pp.1051-1051
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_1051
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- 文献概要
前版に引き続き「今日の臨床検査2025-2026」を手にとってみた.持ち運びにも耐えうるコンパクトさはこれまでと変わらないが,前版よりも少しズッシリした感じを受け,実際に比べてみると15頁ほど増えていた.目次をみてみると,「新生児マススクリーニング検査」と「心筋・心不全マーカー」の章が新しく追加されている.とくに前者の章に含まれる項目はすべて新しく追加されたものであり,脊髄性筋萎縮症などマススクリーニングが近年拡大された社会状況を反映したものであることがうかがえる.また,巻頭の「臨床検査 最近の動向」でも触れられているように,最近のゲノム医療の進歩に伴い,遺伝子検査のボリュームも増えている.このように医療を取り巻く状況に応じて常にアップデートされているのがこの本の強みであると思う.
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