特集 急性中毒の初期診療と管理―内科医が読んでおきたい診断・治療のケース集
[Chapter 2] ケースで学ぶ 急性中毒の診断と治療
[B.処方薬]
鉄剤
永山 智久
1
1亀田総合病院 集中治療科
キーワード:
潜伏期
,
消化器症状
,
血清鉄濃度
,
デフェロキサミン(DFO)
Keyword:
潜伏期
,
消化器症状
,
血清鉄濃度
,
デフェロキサミン(DFO)
pp.1048-1050
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_1048
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★★初期は消化器症状が主体であること,潜伏期(6~24時間)が存在することから誤診や見逃しが起こりやすい.
★★摂取量と血中濃度には相関がないため,症状と濃度による総合判断が重要である.
★血清鉄濃度>500μg/dL,重篤な臨床症状,多数の鉄剤残存があればキレート療法(デフェロキサミン)の適応を検討する.
★重症例では,可及的早期のキレート療法開始が予後を左右する.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

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