特集 急性中毒の初期診療と管理―内科医が読んでおきたい診断・治療のケース集
[Chapter 2] ケースで学ぶ 急性中毒の診断と治療
[B.処方薬]
催眠・鎮静薬
香月 洋紀
1
1飯塚病院 救急科
キーワード:
ベンゾジアゼピン受容体作動薬
,
バルビツール酸
,
オレキシン受容体拮抗薬
,
メラトニン受容体作動薬
Keyword:
ベンゾジアゼピン受容体作動薬
,
バルビツール酸
,
オレキシン受容体拮抗薬
,
メラトニン受容体作動薬
pp.1019-1022
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_1019
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★★★ベンゾジアゼピン受容体作動薬中毒は単剤ではバイタルサインの安定した昏睡となるが,ほかの物質との併用では呼吸抑制により死亡することがある.
★輸液に反応しない低血圧や人工呼吸管理を要する呼吸抑制などの重度のバルビツール酸中毒では血液浄化療法を検討する.
★★★オレキシン受容体拮抗薬中毒は過剰摂取の報告がほとんどなく,ほかの催眠・鎮静薬よりは安全であろう.
★メラトニン受容体作動薬単剤の過剰摂取では400mgまでなら重篤な症状は生じないとされる.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

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