特集 どんと来い,肺がん診療―それぞれの立場で患者を支えるために
[Chapter 2] 肺がん治療に伴う全身症状:どんと来い,他科症状・他科疾患
[内分泌領域]免疫チェックポイント阻害薬による薬剤性の内分泌機能障害
岩間 信太郎
1
1名古屋大学医学部附属病院 糖尿病・内分泌内科
キーワード:
自己抗体
,
下垂体
,
甲状腺
,
1型糖尿病
,
CTLA-4
,
PD-1
Keyword:
自己抗体
,
下垂体
,
甲状腺
,
1型糖尿病
,
CTLA-4
,
PD-1
pp.261-265
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_261
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
★★★免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を用いたがん治療による免疫関連有害事象(irAE)として内分泌機能障害が発生する.
★★★下垂体機能低下症と1型糖尿病は治療介入が遅れた場合,それぞれ副腎クリーゼと糖尿病性ケトアシドーシスを発症する重篤な有害事象である.
★★下垂体機能低下症と甲状腺機能異常症発症者は,それぞれ非発症者より生命予後が良好である.
★下垂体と甲状腺に対する自己抗体は,それぞれの臓器におけるirAEのリスク因子となる可能性がある.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
© Nankodo Co., Ltd., 2025