書評
がん病態栄養専門管理栄養士のためのがん栄養療法ガイドブック2024(改訂第3版)
菅野 義彦
1,2
1東京医科大学病院 副院長
2日本臨床栄養学会 理事長
pp.61-61
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_61
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- 文献概要
タイトルに「栄養士のための」と記載されているにもかかわらず,この文章を読み始めていただいたあなたは医師のなかでも稀有な存在と思われる.栄養管理は医師が関心をもたない,もしくは苦手意識をもつものの一つだが,その背景にはわが国では卒前・卒後を通して体系的に学ぶ機会がほとんどないということがある.多くの患者は主治医に食べ物のことを尋ねてくるが,それに対して自信をもって答えられずにお茶を濁してしまう方も少なくないのではないか.チーム医療のもとで,食事や栄養のことは管理栄養士にすべて任せることも不可能ではないが,管理栄養士は医療現場にまだまだ不足しており,専門家抜きでの対応をしなくてはならない場面も相当多いと思う.
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