特集 今この研究が面白い!
第1章 呼吸器
[間質性肺疾患(ILD)]ILDにおける遠隔多職種合議(MDD)診断システムの開発と大規模データベースを用いた実態解明の試み
藤澤 朋幸
1
1浜松医科大学 内科学第二講座
キーワード:
間質性肺疾患(ILD)
,
多職種合議(MDD)
,
クラウド型統合データベース
,
遠隔MDD診断システム
Keyword:
間質性肺疾患(ILD)
,
多職種合議(MDD)
,
クラウド型統合データベース
,
遠隔MDD診断システム
pp.408-412
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_408
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
・呼吸器内科医,放射線科医,病理医による多職種合議(MDD)は,特発性間質性肺炎(IIPs)診断のゴールドスタンダードであるが,実臨床でMDDを実施することは容易でない.
・IIPsクラウド型統合データベースと遠隔MDD診断システムの開発により,web会議システムを用いた遠隔MDDが可能となった.遠隔MDD診断は,IIPs各疾患の予後の分別に優れており,診断精度の向上に寄与する.
・本邦最大規模のIIPs/間質性肺疾患(ILD)クラウド型統合データベースを構築して,中央MDD診断を行う前向き観察研究であるPROMISE/IBiS研究が実施されている.ILDの2,789症例が登録されており,その研究成果が待たれる.
© Nankodo Co., Ltd., 2024