特集 身近に潜む心筋症を診る―進歩する診断と治療
[Chapter 2] 心筋症の診断に必要な検査
心臓カテーテル検査
辻 正樹
1
1Cedars–Sinai Medical Center, Smidt Heart Institute
キーワード:
心筋症
,
Swan–Gantzカテーテル
,
心不全
,
心内膜心筋生検
Keyword:
心筋症
,
Swan–Gantzカテーテル
,
心不全
,
心内膜心筋生検
pp.221-224
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_221
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★★★心臓カテーテル検査にはさまざまな種類があり,心臓に関する多くの情報(血管,心筋,構造,電気活動,血行動態など)を得ることができ,心筋症の鑑別・診断の一助となる.
★★心内膜心筋生検は経皮的に心筋組織を採取することができ,心筋の組織学的変化を直接観察することで,二次性心筋症の除外を中心に心筋症の鑑別・診断に重要な役割を果たす.
★★心内膜心筋生検で得られる所見は非特異的であることも多く,心筋症の鑑別・診断にはほかの検査所見と併せた総合的な判断が必要である.
★心内膜心筋生検を含めて,心臓カテーテル検査は侵襲的な手技であり合併症のリスクを伴うため,その適応を十分に考慮したうえで実施されるべきである.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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