特集 患者さんからよく尋ねられる内科診療のQuestion
第9章 神経
[78歳男性,Parkinson病]3年前から歩きにくくなってきて,Parkinson病と診断されたのですが,運動はしたほうがよいでしょうか?
鈴木 正彦
1
1東京慈恵会医科大学 内科学講座脳神経内科
pp.908-910
発行日 2024年4月1日
Published Date 2024/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_908
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お答えします
75歳発症ですので経過3年となり発症早期といえるでしょう.Parkinson病に関する基本的な知識の習得はもちろんですが,高齢者が直面するフレイルについても理解し,その対策を実践することが長期療養生活には重要です.併存疾患による運動制限の必要性がなければ,積極的にフレイル対策を日常生活に取り入れましょう.高齢発症Parkinson病は薬物療法だけでは十分な機能回復が望めません.発症早期から栄養状態に気をつけ,積極的な運動療法を実践しましょう.
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