特集 在宅医療は何のために存在するのか―これからの在宅医療を見据えて
[Chapter 3] 生活モデルとしての在宅医療:本人の納得と満足
人生の最終段階における対話・コミュニケーションの技術
岡山 容子
1
,
髙田 七重
1
1医療法人社団みのり会 おかやま在宅クリニック
キーワード:
予想と現実のギャップ
,
わるい知らせの伝え方
,
援助的コミュニケーション
,
スピリチュアルケア
Keyword:
予想と現実のギャップ
,
わるい知らせの伝え方
,
援助的コミュニケーション
,
スピリチュアルケア
pp.404-407
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_404
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▪在宅医療では緩和できない苦痛,ことにスピリチュアルペインをもつ人が多く,援助的コミュニケーションが有用である.
▪とくにわるい知らせを伝えるときには援助的コミュニケーションを基礎としてSPIKESのプロトコールを用いる.
▪SPIKESに加えて「最善に期待し,最悪に備える」ために,「支援の約束」と「こころの避難訓練(造語)」が必須である.
▪援助的コミュニケーションでは単なる反復ではなく「温めて返す」ことを意識することが必要で,それにより医療的に緩和できない苦痛をもつ人に対してもスピリチュアルケアをなしうる.
© Nankodo Co., Ltd., 2024