書評
筋萎縮性側索硬化症(ALS)診療ガイドライン2023
園生 雅弘
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1帝京大学医療技術学部視能矯正学科 教授
pp.1133-1133
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika133_1133
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- 文献概要
読者の皆様もご存じのように,筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)はいまだ十分な治療法がなく,進行性で予後不良の疾患であり,その診療・ケアは多くの医療者の悩むところである.このたび,日本神経学会の監修により,10年ぶりの改訂となる「筋萎縮性側索硬化症(ALS)診療ガイドライン2023」が発刊された.2002年の初版,2013年の第2版に続く第3版である.本ガイドラインの特徴は,Clinical Questions(CQ)として項目を立てているのがriluzole,edaravoneという日本で承認されている二つの治療薬の推奨度に関するもののみであり,そのほかの多くの診断・ケアなどに関するテーマについては,Questions and Answers(Q & A)として,コンセンサスに基づくエキスパートオピニオンが提示されているという点である.
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