連載 内科医が精神科のくすりを処方する。
第8回 SSRIを出したくなる人 ②
國松 淳和
1
1医療法人社団永生会 南多摩病院 総合内科・膠原病内科
pp.829-833
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_829
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強迫という性質1)
「強迫的」という言葉があります.何となくはわかっていても,実はよくわからない言葉かもしれません.一般内科診療で,「この患者さんは強迫的なところがある」という印象をもつことならあるでしょうか? 私はあります.どちらかというと頻繁にあります.これは,私という臨床医が日頃から「あるか,ないか」「基準を満たすか,どうか」の線引きに際して,それを線で分けるのではなく,もっとレンジを広くして診療している習い性のせいかもしれません.
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