連載 内科医が精神科のくすりを処方する。
第9回 SSRIを出したくなる人 ③
國松 淳和
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1医療法人社団永生会 南多摩病院 総合内科・膠原病内科
pp.1007-1009
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_1007
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今回のテーマ:SSRIの好ましくない反応(前編)
SSRIは,出す人を間違えなければ,あるいはハマれば(すごくフィットすれば),きれいに効いて患者さんをよくすることができる薬です.あくまでイメージですが,「狭域」の薬で,抗菌薬でいえばペニシリン系薬です.このたとえは,内科の先生方は理解しやすいのではないかと思います.わかりやすくいえば,適応を見極めにくいということです.わるくいえば,正直申しまして楽をしたい医師にとっては扱いづらい,処方機会がピンとこない可能性があります.そう思うからこそ紙幅を割いて解説しているのです.
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