特集 診断の糸口はここにある 手がかりから紐解く臨床推論
第5章 肝・胆・膵
[Case 5 認知機能低下]この頃,時間や場所を間違えることが多くなり,昼間でも眠気が強くて……
華井 竜徳
1
,
清水 雅仁
1
1岐阜大学大学院 医学系研究科消化器内科学分野
pp.505-508
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_505
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診断は何か
手がかり
注意力が低下し,時間や場所を間違え,性格の変化をきたす.時に異常行動や傾眠状態,固定姿勢保持困難を認める
頭部MRI T1強調画像に大脳基底核淡蒼球を中心とした高信号域が出現した(図1a).拡散強調画像では両側内包後脚~大脳脚に高信号を認める(図1b)
造影CT画像にて,傍臍静脈再開通(図2a)や脾腎シャントから胃静脈瘤の形成が認められる(図2b)
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