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第7章 腎・泌尿器系に作用する薬剤
[泌尿器・生殖器用剤]
頻尿・過活動膀胱・排尿障害治療薬
野間 康央
1
1順天堂大学医学部 泌尿器科
pp.968-974
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_968
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・尿検査・残尿測定(男性の場合,前立腺特異抗原(PSA)採血)を行い,50歳以上の男性の場合は前立腺肥大症(BPH)の診断アルゴリズム,50歳未満の男性・女性の場合は過活動膀胱(OAB)の診断アルゴリズムに沿って治療を行う.
・とくに抗コリン薬やβ3刺激薬は尿閉のリスクがあるため,残尿測定を行ってから投与するべきである.
・夜間頻尿の原因は,大きく分けて ① 多尿・夜間多尿,② 膀胱容量の減少,③ 睡眠障害に分けられる.これらの三つの原因によって治療法が異なることを意識して治療にあたる.
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