Japanese
English
特集 夜間頻尿を診る—これを読めば解決!
Ⅳ.診断と治療
過活動膀胱に伴う夜間頻尿
Nocturia in patients with overactive bladder
中川 晴夫
1
,
尾形 幸彦
1
,
鈴木 康義
1
,
光川 史郎
1
Haruo Nakagawa
1
,
Yukihiko Ogata
1
,
Yasuyoshi Suzuki
1
,
Shiro Mitsukawa
1
1泉中央病院
キーワード:
夜間頻尿
,
過活動膀胱
,
尿意切迫感
Keyword:
夜間頻尿
,
過活動膀胱
,
尿意切迫感
pp.481-484
発行日 2015年5月20日
Published Date 2015/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413205349
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要旨 過活動膀胱は尿意切迫感を必須の症状とする症状症候群であり,夜間頻尿は過活動膀胱の症状の1つであり合併することが多い。しかし,夜間頻尿は過活動膀胱のみで発生するものではなく,多尿や夜間多尿など,ほかの要因によることも多く,過活動膀胱治療薬による治療を行う際には過活動膀胱の診断が重要である。過活動膀胱を認めた場合,夜間頻尿に対する薬物療法は有用であり,睡眠の質の向上,QOLの改善も認められる。また,一部の抗コリン剤では夜間尿量の減少も認められたとの報告もみられる。さらに,β3刺激剤により夜間頻尿の改善の報告,β3刺激剤と抗コリン剤の併用の効果と安全性に関しての報告も発表され,今後のさらなる研究が期待される。
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