特集 夜間頻尿に対する治療戦略―クリニカルイナーシャからの解放
〈夜間頻尿に関連する疾患〉
フレイルと過活動膀胱による夜間頻尿との関連
野宮 正範
1
,
西井 久枝
1
,
渡邉 亮典
1
1国立長寿医療研究センター泌尿器外科
キーワード:
加齢
,
夜間頻尿
,
転倒
,
行動療法
Keyword:
加齢
,
夜間頻尿
,
転倒
,
行動療法
pp.128-134
発行日 2024年2月20日
Published Date 2024/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413208010
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▶ポイント
・フレイルと過活動膀胱/夜間頻尿は,いずれも加齢を背景に多因子が関与し,共通する要因も多く,直接的,間接的に影響を与え,双方向の関係性を有している.
・高齢者の過活動膀胱/夜間頻尿は,歩行速度の低下と関連し,転倒の重要なリスク因子である.
・生活指導を含む行動療法が重要な初期治療であり,身体機能トレーニングを含めることを考慮すべきである.
・フレイル高齢者の過活動膀胱薬物療法は,β3作動薬が第一選択薬と考えられる.
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