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第6章 代謝系に作用する薬剤
[痛風・高尿酸血症治療薬]
尿酸生成抑制薬
寺脇 博之
1
1帝京大学 医学部第三内科学講座
pp.895-899
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_895
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・尿酸生成抑制薬は,尿酸合成反応を触媒する酵素であるキサンチンオキシドリダクターゼ(XOR)を阻害することにより尿酸の生成を抑制する,高尿酸血症の治療薬である.
・尿酸生成抑制薬にはallopurinol,febuxostat,topiroxostatの3種類がある.
・allopurinolは1960年代に開発された薬剤で,安価であり使用経験が豊富であるが,腎機能低下例では重篤な合併症を惹起しやすいため,腎機能の評価とそれに合わせた投与量の調整が必須である.
・2010年代に上市されたfebuxostatおよびtopiroxostatは,腎機能低下例でも通常用量での投与が可能であり,副作用発現のリスクも小さいと考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2023