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第6章 代謝系に作用する薬剤
[痛風・高尿酸血症治療薬]
痛風発作寛解・予防薬
久留 一郎
1
1国立病院機構 米子医療センター
pp.885-889
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_885
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・痛風発作は痛風前兆期,極期,軽快期,寛解期に分けられる.
・発作予防や寛解期の尿酸降下薬投与中の再発予防にはcolchicineを用いる.
・発作極期には非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs),colchicine,副腎皮質ステロイドのいずれかを第一選択として使用する.
・薬物の使用を制限する要因がない場合は,患者の好みや処方する医師にとって使い慣れた薬剤であるかどうかも含めて選択するのが妥当である.
・できるだけ早くに開始し,症状が消失したら速やかに中止する.急性痛風関節炎の経過,重症度,薬歴,合併症,併用薬を考慮して3種類のいずれかを選択する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023