書評
臨床頭頸部癌学(改訂第2版)―系統的に頭頸部癌を学ぶために
関根 郁夫
1
1筑波大学医学医療系臨床腫瘍学 教授
pp.1183-1183
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1183
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- 文献概要
本書が目指したのは「系統的に学べる教科書」である.癌の体系はもともと外科学のなかで臓器別につくられ,薬物療法は各臓器を診る内科が担うようになった.しかしながら,それが多臓器の集合体である頭頸部の癌となると難しい.眼窩腫瘍,口腔癌,甲状腺癌,副甲状腺癌はどの診療科で手術するのか? また,その薬物療法をどの診療科が担うのか? これらについては,各施設で任意に決められているのが現状である.「系統的」というからには,内容が各執筆者の所属診療科,研究テーマや好みに偏ることなく,一定の方針に基づいている必要がある.これを実現するには多くの困難が予想されるなか,初心を貫いた改訂第2版が完成した.
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