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第9章 神経系に作用する薬剤
抗認知症薬
松本 拓也
1
,
伊東 秀文
1
1和歌山県立医科大学 脳神経内科
pp.1035-1039
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1035
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・2022年11月現在,本邦で承認されている抗認知症薬はコリンエステラーゼ阻害薬(ChEI)3種(donepezil,galantamine,rivastigmine)と,N-メチル-D-アスパラギン酸(NMDA)受容体拮抗薬1種(memantine)の計4種である.
・いずれの薬剤もAlzheimer病(AD)への使用が認可されており,重症度に応じてそれぞれの薬剤を使い分ける,あるいは併用する.
・注意すべき副作用として,ChEIには消化器症状や循環器症状があり,memantineにはめまいや傾眠がある.
・donepezilに関してはLewy小体型認知症(DLB)にも適応を有する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023