特集 エキスパートがお答えします! 日常臨床のあるあるの疑問
第1章:循環器
左心耳閉鎖デバイスの適応となるのはどのような人でしょうか?
髙見澤 格
1
1榊原記念病院 循環器内科
pp.359-363
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_359
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お答えします 非弁膜症性心房細動(NVAF)患者さんで,長期的な抗凝固療法が必要であるにもかかわらず,出血リスクの高い場合が適応となります.抗凝固療法の適応はCHADS2スコアやCHA2DS2-VAScスコアを参考に判断します.出血リスクはHAS-BLEDスコアを参考にしますが,抗凝固薬と抗血小板薬の併用が必要な場合や大出血の既往があるなど,臨床的に出血リスクが高い患者さんは適応となります.ただし,機械弁置換術後などNVAF以外の理由で抗凝固療法が必要な患者さん,左心耳血栓が確認された患者さんは適応外となるので注意してください.
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