Book Review
心不全療養指導士認定試験ガイドブック(改訂第2版)
佐藤 幸人
1
1兵庫県立尼崎総合医療センター循環器内科 診療部長
pp.295-295
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_295
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- 文献概要
超高齢社会を迎えた今,本邦の心不全患者は増加し続けており,その平均年齢は80歳を超えた.心不全は入退院を繰り返し死に至る疾患であり,がん,認知症,腎不全などの併存症も多く,独居やフレイルなど社会的・家庭的にも多くの問題を抱えるようになってきている.心不全患者に対しては,医師が単独で医学的介入を行うだけでは入院回避やQOL,ADLの維持が困難なことが多く,看護師,薬剤師,リハビリ指導士,栄養士,医療ソーシャルワーカーなどの多職種が多面的に介入する必要がある.これにより,生活態度が改善,セルフモニタリングが可能となり,薬剤アドヒアランスが上昇し,運動能力や栄養状態が維持され,その相乗効果が入院回避やQOL,ADL改善などに結びつくと考えられている.
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