特集 透析患者の心不全パンデミックに立ち向かう
コラム:心不全療養指導士制度と透析医療
宮島 功
1
1近森病院臨床栄養部
キーワード:
心不全
,
心不全療養指導士
,
チーム医療
Keyword:
心不全
,
心不全療養指導士
,
チーム医療
pp.545-547
発行日 2024年5月10日
Published Date 2024/5/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000002985
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心不全はあらゆる循環器病の終末像であり,わが国の心不全患者は約120万人おり,少なくとも2035年まで増加し続け132万人程度になると推定されている.超高齢化が心不全患者の急増の要因の一つであり,団塊の世代が全員75歳以上となる2025年には心不全患者がさらに増加することが危惧されており,心不全の急激な増加を「心不全パンデミック」と呼んでいる.2016年12月に日本循環器学会は日本脳卒中学会をはじめ多くの関連学会と協力し「脳卒中と循環器病克服5カ年計画」を策定した.重要3疾患として,脳卒中,血管病,心不全を挙げ,目標達成のために五つの戦略(人材育成,医療体制の充実,登録事業の促進,国民の啓発・予防,研究の強化)を掲げた.人材育成の取り組みの一つとして,日本循環器学会が主体となり「心不全療養指導士」制度が開始された.
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