特集 どうする!? 突然の感染症対応―外来患者も入院患者も
症候から考える感染症マネジメント
腰痛と感染症
細田 智弘
1
1川崎市立川崎病院 感染症内科
キーワード:
化膿性脊椎炎
,
血液培養
,
結核性脊椎炎
Keyword:
化膿性脊椎炎
,
血液培養
,
結核性脊椎炎
pp.1063-1066
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_1063
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Summary
▪「安静で改善しない突発完成型の腰痛」「新たに出現した急性の神経障害を伴う腰痛」「循環動態に異常を伴う腰痛」は緊急対応が必要である.
▪腰痛の増悪,寛解因子や他の随伴症状から腰痛の由来部位を推定する.「体動時に悪化する腰痛」は脊椎病変,「安静で改善しない腰痛」は内臓病変を中心に鑑別を進める.
▪発熱を伴わない化膿性脊椎炎や結核性脊椎炎は少なくない.
▪化膿性脊椎炎をみたら感染性心内膜炎の,結核性脊椎炎をみたら活動性の肺結核の合併を評価する.
▪他の暫定診断で内科に入院している患者が,血液培養の陽性報告をきっかけに化膿性脊椎炎と診断されることがある.
© Nankodo Co., Ltd., 2022