特集 1ページでわかる内科疾患の診療ノート―“あたりまえ” のなかにある大事な視点
第4章:膠原病
顕微鏡的多発血管炎
大岩 寛
1
1広島市立広島市民病院 リウマチ・膠原病科
pp.728-732
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_728
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■問診
・血管炎による全身症状と臓器障害の症状について聴き取る.発熱,倦怠感,寝汗,食欲不振,体重減少を呈することが多いが,軽微かまったくないこともある.臓器特異的な症状として咳・息切れ・血痰,手足のしびれ・麻痺症状,筋痛・関節痛を確認する
・抗好中球細胞質ミエロペルオキシダーゼ抗体(MPO-ANCA)がなぜ出現したかを意識して問診する.薬剤歴や間質性肺疾患(ILD)などの先行する要因があれば顕微鏡的多発血管炎(MPA)の可能性は上がる
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