特集 意外と知られていない⁉ 自科の常識・他科の非常識
第4章:膠原病
精神科を受診した患者や精神症状を呈した患者のなかに,膠原病が紛れていることがある
狩野 俊和
1
1国立国際医療研究センター国府台病院リウマチ膠原病科
キーワード:
全身性エリテマトーデス
,
Sjögren症候群
,
慢性進行型神経Behçet病
,
橋本病
Keyword:
全身性エリテマトーデス
,
Sjögren症候群
,
慢性進行型神経Behçet病
,
橋本病
pp.483-486
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_483
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膠原病,血管炎症候群が精神症状のみで発症することはまれではあるが,身体症状が目立たない場合には精神科が最初の受診科になり得る.精神症状が前景に出る可能性がある疾患は全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE),Sjögren症候群(Sjögren syndrome:SS),Behçet病(Behçhet disease:BD)である.また,甲状腺疾患も膠原病にしばしば合併し,粘液水腫やまれな橋本脳症でも精神症状が生じる.
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