特集 意外と知られていない⁉ 自科の常識・他科の非常識
第3章:血 液
皮膚所見がなくても不明熱の診断に皮膚生検が役立つことがある
福本 亜美
1
,
末永 孝生
1
1亀田総合病院血液腫瘍内科
キーワード:
不明熱
,
血管内大細胞型B細胞リンパ腫
,
ランダム皮膚生検
Keyword:
不明熱
,
血管内大細胞型B細胞リンパ腫
,
ランダム皮膚生検
pp.430-432
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_430
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不明熱は日常診療においてしばしば遭遇するが,その鑑別は必ずしも容易ではない.不明熱は古典的には38.3°C以上の発熱が3週間以上持続し,病院での精査で原因不明のものと定義されている1).不明熱をきたす原因は感染症,悪性腫瘍,自己免疫疾患,炎症性疾患など多岐にわたり,詳細な病歴,身体所見といった基本的な検査から開始し,症例に応じて精査を進めていくほかない.
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